真珠は宝石の盤に 〜たねの日記〜

たねです。日記、食べたものや読書を振り返れたらいいな

自分が何かを聞いている時の姿、見たことある?

 家族が資格試験の面接で心を折られて帰ってきた。それがどうも、手も足も出ずというよりも面接官の態度ゆえらしい。聞いてみると、必要以上に急かして焦らせてくるような問いかけや態度だった。同じ年頃の自分がされたとすればかなり辛そうな。

 成果を本番でどこまで出し切るかというのが実力であるという考え方も分かる。実際に音楽の大会ではどれだけの時間をかけてきても、本番はほんの何分間だ。練習で100%出来ていてやっと80%の演奏ができるもんだという話も聞かされてきた。

 会社の面接にも圧迫面接というものがある(あった?)らしい。しかし、資格試験とは種類が異なるのではないかと思う。会社の面接なら「そんな人がいる場所なんかで働きとうないわ!!」と諦めがつくものの、誰かを必ず落とすという目的があるわけでもない面接でコミュニケーションを積極的に取ろうという姿勢を見せてもらえないと悔しいし、逃げ出したくなりそうだなと思う。面接官の当たり外れがあるなんて…と不公平さも感じられる。

 ただ、恐らく本人は無意識なんだろうとも思う。考えてみれば自分がどんな様子で人の話を聞いているのか、まじまじと見たこともなければ他人から指摘されることもほとんどない。もしかすると自分も、知らず知らずのうちに誰かの気持ちを折ってしまっていることがあるのかもしれない。

 

 家族の試験結果がどうであるのかまだ全く分からない。受かっているかもしれないし、本人の予想通り落ちているのかもしれない。しかし、本人はいろんな人に教えてもらいながら、ずっと毎日勉強してきていた。頑張るねと笑って出発していったのに、帰ってきて声も出さずにぽろぽろと涙を落とす姿を見ていると、悔しくて私も涙が出てきた。本当に悔しい。これで、勉強することやその物自体を嫌いにならないでもらえたらいいなと切に願う。最後までやりきって、本当にがんばったね。